ダブル 眼鏡キュウコン軸ビートダウン

高火力・奇襲をテーマに組みました。

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
キュウコン 熱風 オーバーヒート ソーラービーム 目覚めるパワー地 拘り眼鏡 日照り
トルネロス クロバット とんぼ返り 馬鹿力 守る 飛行のジュエル 負けん気
モロバレル ギガドレイン 茸の胞子 怒りの粉 守る オボンの実 再生力
サザンドラ 流星群 悪の波動 火炎放射 守る 気合いの襷 浮遊
ランドロス 地震 岩雪崩 とんぼ返り 馬鹿力 拘りスカーフ 威嚇
メタグロス コメットパンチ バレットパンチ 地震 守る オッカの実 クリアボディ

パーティ概要
一般に火力が中途半端と思われがちなキュウコンに特殊超火力を持たせて意表を突くことをコンセプトにしたパーティ。
炎技の火力は眼鏡シャンデラと同等で、攻撃範囲もシャンデラに劣るものの、特性:日照りで十分差別化はできていると思います。
キュウコンが苦手な相手を周りでフォローし、周りが一撃で倒せないポケモンキュウコンで削って範囲に入れる、といった感じです。

他のルールで眼鏡キュウコンが活躍しているのを見て、
ダブルでも使えるのではないかと思い、構築を始めました。

個別解説


キュウコン
149-*-96-132-120-167

晴れ75%眼鏡熱風で185-138メタグロス1発

パーティの主軸。
基本は晴れ眼鏡熱風を連射し、削れたポケモンを中〜高速アタッカーで縛りに行きます。
展開が遅い相手には絶大な威力を発揮します。半減相手でも3〜4割削ることができるため、簡単に他の技の圏内に入ります。

オーバーヒートは、素早く倒さないといけないポケモン(ウルガモスボルトロスなど)を相手にしたときに撃っていきます。
ちなみにキュウコンの晴れ眼鏡オーバーヒートは、臆病ラティオスの眼鏡流星群耐え調整を50%の確率で崩せます(火力は眼鏡流星の約1.1倍)。
性格を控えめにすると眼鏡流星耐えを崩すことが可能ですが、臆病だとボーマンダや霊獣ランドロスなどのスカーフを判別できるため
火力より素早さを優先させました。

基本的に炎技しか撃たないポケモンで、サブウエポンの使用率はかなり低いです。
ソーラービームトリトドンや水ロトムスイクン等を早急に処理する必要性があり、ほぼ100%天候を上書きされない場面でのみ撃ちます。
目覚めるパワーは天敵のヒードランに詰まないように採用してます。眼鏡を持ってやっと無振りヒードランが確定になる程度の火力しか出ないので、過信は禁物です。

サブ技の火力は少々残念ですが、炎技を連打している時のキュウコンは非常に強かったです。


トルネロス
159-152-91-*-111-179

+1ジュエルアクロバットで191-111ランドロス1発
臆病ウルガモスのオーバーヒート耐え

軸のキュウコンがダブルでメジャーな威嚇持ちのポケモンの殆どを苦手としているため、それらのポケモンを選出段階で牽制する役割を担っています。
素早さを判定するために、選出する際は可能な限りキュウコントルネロスの選出をしていくことになります。

クロバットと守るは確定技で、天候奪取のギミックが可能なとんぼ返り、
バンギラスへの打点確保のための馬鹿力と、このパーティに必要な技が4つで収まりました。
強いて言えば、とんぼ返りの代わりに追い風を採用してもいいかもしれません。

配分はASぶっぱではなく、不意のスカーフ持ちに対応するために特殊耐久に少し振り分けました。
これによりラティオスをジュエルアクロバットで縛ることができなくなりましたが、
すぐにダウンしてしまうより、長く圧力をかけられることに魅力を感じ火力を下げることにしました。


モロバレル
220-*-112-105-123-32

サンダーの眼鏡めざ飛行耐え
臆病キングドラの珠手助け流星群耐え
ラティオスのジュエル流星群+2段階ダウン流星群をオボン込で耐え
シュバルゴのジュエルメガホーン耐え

対雨や対トリパを考えて採用しました。
キュウコントルネロスサザンドラを守ることが主な仕事になります。

配分や持ち物は対雨に重きを置いたものになりました。
最低2ターンは場にいて、アタッカーを守ることが理想的な形となります。
また特性の再生力は受け回しや天候奪取の過程で交代が頻発するので、意外と発動機会は多いです。


サザンドラ
167-*-111-177-110-165

キュウコンの天敵であるシャンデラやドラゴンを相手するために採用。
この枠はボーマンダも候補ですが、ゴーストやエスパーに安定した打点が欲しかったためサザンドラになりました。
ドラゴン同士での撃ちあいに勝てる確率を少しでも上げるために気合いの襷を持たせています。

技構成は特に捻らず上の4つとしました。
火炎放射は大文字との選択になりがちですが、最も炎技を撃ちに行きたい相手であるメタグロスは晴れ大文字でも乱数であること、
パーティにメタグロスを叩く技を多数採用していることを考え、命中率重視の火炎放射を採用しました。


ランドロス
165-197-110-*-100-157

対砂の要であり、パーティの潤滑剤。
序盤はダメージ蓄積と威嚇をメインに立ち回ります。

相手のスカーフ持ちに上から叩かれることが嫌だったため、陽気最速としています。
残りは攻撃に全振り。これはとんぼ返りでラティオスクレセリアに少しでも多くのダメージを与えたかったことと、
前回紹介したキュウコンチェリムに比べてメタグロスに隙を見せにくい構築になったことで、耐久に振る必要性が薄れたためです。


メタグロス
187-178-151-*-130-96

サンダーの眼鏡雷耐え
C160ウルガモスの75%熱風(オッカ)+75%熱風を高乱数耐え
C200ウルガモスの珠オーバーヒートをオッカ込で最高乱数以外耐え
シャンデラの晴れ眼鏡75%熱風をオッカ込で1耐え

パーティの穴埋め役。具体的には
・氷、ドラゴンを受ける
・先制技の確保
・ドラゴンやバンギラス等、キュウコンが苦手な相手への打点源
以上が主な役割となっています。
オッカを持たせているのは、霰パにほぼ必ず採用されている炎ポケモンの前で安心して動きたかったためです。
そのためサブウエポンには地震を採用。安定した全体攻撃という点も評価が高いです。
また不意の炎技で倒されることがなくなるため、役割を遂行しやすくなっています。


このパーティの主な戦績
・ダブルレート1800
・9/23のチーム戦大会優勝

かなり前のめりなパーティで、嵌った時の奇襲性と爆発力は非常に高いと考えています。
崩される前に崩すというスタンスでガンガン攻めるというのは単純ながらも強力です。
キュウコンを使ったことがないという方も、この記事を見てキュウコンに興味を持って貰えれば筆者としてこれ以上の喜びはありません。

ここまで読んで下さってありがとうございました。


どうでもいいことですがこのパーティ、ビギニングカップのレギュレーションを満たしているんですよね。作った後に気づきました(