ダブル 眼鏡キュウコン軸ビートダウン改

6世代に移行して随分時間が経ってしまいましたが、記録として残しておこうと思い書きました。

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
キュウコン 熱風 オーバーヒート ソーラービーム 目覚めるパワー地 拘り眼鏡 日照り
サザンドラ 流星群 悪の波動 大地の力 守る 気合いの襷 浮遊
メタグロス コメットパンチ バレットパンチ 地震 守る オッカの実 クリアボディ
ランドロス 地震 岩雪崩 とんぼ返り 馬鹿力 拘りスカーフ 威嚇
ボルトロス 十万ボルト 目覚めるパワー氷 挑発 守る 電気のジュエル 悪戯心
モロバレル ギガドレイン 茸の胞子 怒りの粉 守る オボンの実 再生力

パーティ概要
以前紹介したこの構築の改案で、私が5世代末期に使っていた構築です。
電波祭やみるおセレクションカップ(http://d.hatena.ne.jp/rou-34/20131117/1384674031)で使用した構築もこちらになります。

第5世代終期の対戦環境で、「無駄をなくす」ことを目標にしました。
バトルで勝つためには相手のポケモンを全て倒すことが条件になります。
ポケモンを倒すためには相手のHPを100%削る必要があります。別に150%削る必要はありません。
よって極力ダメージの合計が100%に近くなるような削り方をすれば最も効率よく相手を倒すことができ、早く勝ちに近づきます。
(非常に当たり前のことですがこれを意識するのとしないのとでは勝率が大きく変わると考えています)

以上のことを踏まえて、最も使い慣れていてダメージ感覚も鋭い眼鏡キュウコンを軸にした構築に着手し
自分の中で第5世代の集大成と言える構築を目指しました。


個別解説
キュウコン
熱風、オーバーヒート、ソーラービーム、目覚めるパワー地@拘り眼鏡
149-*-96-132-120-167

・晴れ75%眼鏡熱風で185-138メタグロス1発

このパーティのエースであり、私が第5世代で最もお世話になったポケモンです。

他の炎タイプではなくキュウコンを採用する上で最大のメリットは特性:日照りにあります。
天候を晴れに変化させることで自身の火力を上げると共に水耐性を付与できるため、幅広いパーティに出していけます。
また先発で出す場合、威嚇やプレッシャーと同様に相手との素早さ関係を把握するのにも一役買っています。
特に霊獣ランドロスのスカーフの有無を判定できるのは試合運びに大きく影響してきます。

眼鏡キュウコンを運用する場合の主な勝ち筋としては
・炎技を撃って他の技の圏内に入れる
・熱風を一貫させて受けられなくする
以上の2点だと考えています。
前者はキュウコンを先発にする場合の立ち回りです。半減であろうと簡単に他の技の圏内に入れられるので積極的に炎技を撃っていきます。
この場合キュウコンの攻撃と誰の攻撃で誰を倒すか、ということを考えて立ち回ると行動の無駄が少ないです。
後者は後発からキュウコンを出す場合。対雨や対霰ではこちらの動きをすることが多いです。

キュウコンを軸とする上で最も障害になるものの内1つが相手の炎タイプですが、その中で特性:貰い火を持たないウルガモスに対しては
こちらの炎技が等倍で通るため、キュウコンの火力を上げておけばそれほど不利を取られないと考えています。
しかし貰い火持ちの炎タイプ相手はどうしても動き辛くなるため、周りで補強する必要があります。
また炎に耐性のあるドラゴンや他の天候要員に対しても不利がついてしまいます。
以上のことを念頭に置いて取り巻きを考えていきました。


サザンドラ
流星群、悪の波動、大地の力、守る@気合いの襷
167-*-111-177-110-165

・大地の力で193-127ヒードランが最低乱数以外で1発、187-129までのメタグロスが2発

キュウコンが苦手とするドラゴンや炎を処理するポケモンとして採用しました。
前述した貰い火持ちの炎タイプ(シャンデラヒードラン)の攻撃を凌ぎつつ、弱点を取れるという点を評価しています。

以前の構築では大地の力は火炎放射でしたが、増加傾向にあったヒードランを軽視できなかったため変更に至りました。
これによりヒードランに詰まされるというパターンは減ったと考えています。

相手のドラゴン(特にキングドラ)に正面切って戦ってもらうため、持ち物は気合いの襷としました。
ハバンの実では耐久調整をしなければアイテム補正ありの流星群を耐えられないため却下。
この構築のサザンドラは火力も素早さもギリギリのポケモンなので、そのどちらも切ることができませんでした。


メタグロス
コメットパンチ、バレットパンチ地震、守る@オッカの実
185-178-151-*-130-98

・205メタグロスの75%地震を2耐え
シャンデラの晴れ眼鏡75%熱風をオッカ込で最大乱数以外耐え
・182眼鏡流星群+177十万ボルトを最大乱数×2以外耐え

対ドラゴンがサザンドラだけでは心許ないため、メタグロスを採用しました。
4倍弱点がないため不意の一撃で倒されにくく、ドラゴン以外にもクレセリアバンギラス等採用率の高いポケモンに有利を取れるため
鋼タイプの中でも特にパーティの潤滑剤として扱い易いポケモンと評価しています。

技は私がメタグロスの型で最も強いと考えている4つを採用しました。
特に地震が重要な技で、浮いてるポケモン(主にラティオスクレセリア)又はユキノオー+貰い火の組み合わせを1匹で見ることができます。
命中100%の全体技という点も優秀で、安易な炎タイプの受け出しを許しません。
前述した通り貰い火持ちはキュウコンの攻撃技を一貫させる上で特に障害となる存在であり、それを大きく削る技の存在は貴重だと考えています。
それに合わせて持ち物も対炎の保険となるオッカの実を持たせました。

配分は必要最低限の火力と耐久を確保した余りを素早さに回しました。ここまで素早さを上げるとニョロトノハッサム等の中速連中に先制し易くなります。
素早さを下げてトリパのヒードランなどに厚くする手もありますが、このパーティのメタグロスは積極的に選出する傾向にあり
相手の中速ポケモンと撃ち合う場面が多いです。そのため自分からトリックルームを使用しない以上、通常時に上を取られる相手を増やすのは好ましくないと考えています。


ランドロス
地震、岩雪崩、とんぼ返り、馬鹿力@拘りスカーフ
165-216-110-*-100-143

・とんぼ返り+メタグロスバレットパンチで155-101ラティオスが最低乱数×2以外で落ちる

対砂が非常に不安だったため採用。
パーティ全体で低めな耐久力を威嚇で補う役割も担っています。特にバンギラスドリュウズorガブリアスの様な物理偏重構築の抑止力として頼もしい存在です。

襷を使っていることと、ラティオスやスカーフバンギラスの上を取りたかったので持ち物は拘りスカーフとしました。
序盤はとんぼ返りを駆使して効率よく威嚇を撒いていき、攻撃が一貫したところを別の技で拘って潰すのが基本となります。
馬鹿力は主にバンギラスの処理速度を早める時に使います。

とんぼ返りのダメージ量が劇的に変わるため、意地っ張り個体を採用しました。
陽気個体と比較して不利を取られる相手は
・補正あり80〜90族のスカーフ持ち(シャンデラルカリオなど)
・補正なし92〜103族のスカーフ持ち(ボーマンダウルガモスなど)
・追い風噴火ヒードラン
等が考えられますが、いずれも数が少ないと判断し、削りを優先しました。


ボルトロス
十万ボルト、目覚めるパワー氷、挑発、守る@電気のジュエル
155-*-90-177-100-179

以前のパーティでは化身トルネロスが居た枠ですが、水タイプ相手に苦戦することが多かったことと
相手に化身ボルトロスがいるだけで出し辛い場面が多く選出の幅が狭まっていたため、やむを得ず構築から除外することになりました。

代わりに入ってきたのが化身ボルトロスですが、このポケモンを採用したことで、トルネロスの素早さはそのままに対水打点を確保することができました。
特に5世代後期に急激に数を増やしたスイクンを削るスピードが格段に速くなったのは非常に大きいことだと考えています。
また相手の穏やかボルトロスに対して上から挑発が撃てるので、一方的にやられることがなくなりパーティ全体の安定感が上がりました。

技構成は対水打点の10万ボルト、役割上必要な挑発、ガブリアスランドロス、ドラゴン相手に刺すための目覚めるパワー氷まですぐに決まり、
最後の枠はかなり悩みましたが守るを採用しました。耐久に振ったボルトロスと違いかなり脆いので、この技が活きる場面は多かったです。
具体的にはスカーフが確定したランドロスストーンエッジを交わしつつ隣で叩いたり、クレセリアの型を確認したり、と用途は多岐に渡ります。


モロバレル
ギガドレイン、茸の胞子、怒りの粉、守る@オボンの実
220-*-104-105-132-32

・161珠手助け流星群耐え
・161眼鏡流星群+156冷凍ビームをオボン込で耐え
・139眼鏡サイコショック耐え
ギガドレインで151-115キングドラを確定4発

上5匹の段階で未だに不安が残る対雨、対トリルを担うポケモンです。
選出機会こそ少ないですが、モロバレルがいるだけで楽になる相手がぐっと増えるため外せませんでした。

シュバルゴが減ったことにより、ジュエルメガホーン耐えのラインを維持する意味合いが薄れたため特殊耐久を伸ばしました。
これにより対雨がより安定するようになりました。
持ち物も対雨を意識してオボンを持たせました。ニョロトノキングドラの並びに対して強く出ることができます。





導入から長々と書き連ねてしまいましたが、結局自分が好きなポケモンを使って勝つのが一番楽しいし好きです。
第5世代を通してキュウコンを好きになれたことが一番の収穫になったと思います。
ここまで読んで下さってありがとうございました。