第40回がにゅーオフ使用構築(WCS2019ウルトラルール) ゼルネレック
生きてます(2回目)。
ポケモン名 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
レックウザ | ガリョウテンセイ | しんそく | だいちのちから | オーバーヒート | とつげきチョッキ | エアロック |
ゼルネアス | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | まもる | パワフルハーブ | フェアリーオーラ |
カプ・レヒレ | ねっとう | しぜんのいかり | ひかりのかべ | いやしのはどう | ウイのみ | ミストメイカー |
ガオガエン | フレアドライブ | とんぼがえり | バークアウト | ねこだまし | フィラのみ | いかく |
カプ・コケコ | ボルトチェンジ | しぜんのいかり | リフレクター | ちょうはつ | カプZ | エレキメイカー |
メタグロス | コメットパンチ | バレットパンチ | アームハンマー | まもる | こうてつプレート | クリアボディ |
概要
ウルトラルールで最強クラスの単体性能を誇る(※個人の感想です)メガレックウザを軸にした構築を目標に着手。
メガレックウザの強みとして、
・高い火力と素早さにより実現できる縛り性能
・多彩な攻撃技によるレンジの広さ
・メガシンカ前後の強力なアンチ天候特性
等が挙げられます。
これらを十分に活かすべく、対面性能の高さと天候(グラカイ)耐性の底上げを狙ったとつげきチョッキ型での採用を決定。
パートナーとなるもう1つの伝説枠は、色々試した結果最もパワーが高いと感じたゼルネアスに落ち着きました。
相手に依存せず火力が出せること、命中100の全体技が撃てること、
そして何よりもジオコントロール後の詰め性能が魅力的でした。
レックウザを採用した関係で、相手のゲンシグラードンを倒す手段として水技を無理なく採用できるため
一般枠にカプ・レヒレを選択。この辺りの考え方は2016のゼルネレックを踏襲しています。
スイクンとの最大の差別点はしぜんのいかりを覚えること。殆どのポケモンを一撃で半分以上削れるメガレックウザとの相性は抜群。
以上のポケモンを中心に構築を進めました。
個別解説
レックウザ@とつげきチョッキ
ガリョウテンセイ、しんそく、だいちのちから、オーバーヒート
201-180-99-172-111-161→201-210-108-202-121-183
・ガリョウテンセイで146-95カプ・テテフ1発
・ガリョウテンセイで232ハチマキガリョウテンセイ耐えのポケモンが大体2発
・だいちのちからで146-95カプ・コケコ1発
パーティのエースにして単体性能の鬼。
いかにこのポケモンでとどめを刺すか意識してゲームメイクをしていきます。
縛り性能を存分に発揮してもらうべく、素早さを最速に設定。
火力は最低限欲しいラインを確保。232ハチマキガリョウテンセイ耐えはこのルールにおける代表的な物理耐久ラインだと考えており、
このラインのポケモンを半分削る火力を有していれば、しぜんのいかりとの合わせ技でぴったり倒すプランが多くの場面で応用が利くと判断。
残りを耐久に回すことで、主にグラカイ入りの構築に対して後出しできる回数を稼ぎやすくしています。
サブウエポンにはゼルネアスが苦手とする鋼タイプに通る技を2種類チョイス。
だいちのちからは鋼だけでなくゲンシグラードンやガオガエン、カプ・コケコ、ゲンガー、ウツロイド等にも通る技として。デメリットもないため優秀。
オーバーヒートは4倍弱点のナットレイやハッサムの早期処理をはじめ、ソルガレオやメタグロス、クチート等にも大ダメージが見込める技として採用しました。
ゼルネアス@パワフルハーブ
ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、まもる
217-*-126-198-124-123
・ガオガエンのねこだまし+[+2]ムーンフォースで200-111-156ガオガエンが落ちる
・232メガレックウザのハチマキガリョウテンセイ耐え(14/16)
・232メガレックウザのガリョウテンセイ+しんそく耐え
・222メガゲンガーのヘドロばくだん耐え
もう1匹の伝説枠。主に先発で繰り出した場合は削りを、後発の場合はフィニッシャーを担います。
このポケモンに関しては、相性面で補完関係にあるポケモンが特にいないこと、
ジオコントロールを使用するまでに十分な体力を残しておく必要があることから、サイクル戦に積極的に参加できる訳ではありません。
そのため、ゼルネアス選出時にサイクルプランを採る場合は、ゼルネアス以外の3匹でサイクルを回し、
相手の攻め手が弱くなったところにゼルネアスを着地させることを強く意識して立ち回ります。
レックウザで片方のポケモンを縛りながらジオコントロールを積む動きが理想形です。
配分はジオコントロールを積んだ時のバリューが高くなりやすいようにHC軸で設定。
立ち回りの引き出しが多ければ多いほど輝くポケモンであり、
練習段階ではとにかく選出してジオコンゼルネの立て方と崩し方(崩され方)を数多く学ぶことが大切だと痛感しました。
カプ・レヒレ@ウイのみ
ねっとう、しぜんのいかり、ひかりのかべ、いやしのはどう
176-*-176-115-159-81
・255メガレックウザのハチマキガリョウテンセイ耐え
・255ゲンシグラードンのダブルダメだんがいのつるぎ2耐え
・222ゲンシグラードンのだいちのちから2耐え
盤面のコントロール能力に長けたポケモン。
耐久にガッツリ配分してもしぜんのいかりで置物化しにくい点がスイクンにはない魅力です。
ひかりのかべを展開してダメージをカットしつつ、こちらは固定ダメージのしぜんのいかりで確実に削っていく動きを狙います。
伝説戦だと特殊火力が重要視される傾向にあるため、ひかりのかべが活きやすいです。
攻撃技は命中100のねっとうを選択。レックウザを投げて天候を奪いつつゲンシグラードンを確実に削るのが役割となります。
残り1枠にはいやしのはどうを採用。削れたポケモンをサイクルに復帰させるだけでなく、ジオコントロールの後隙を軽減することも可能です。
配分は役割対象であるゲンシグラードンを強く意識し、物理耐久を重視。
特殊耐久は自身の壁とガオガエンのバークアウトで補います。
素早さを下げた理由としては、
・トリックルームを展開する相手(特にグラカイ入りのトリパ)に思い通りの展開を許さない
・味方のガオガエンより遅く設定することで、とんぼがえりから出てくる削れたポケモンをそのターン中にいやしのはどうで回復できる
・相手のガオガエンより遅くなる確率が上がることで、とんぼがえりから展開されるポケモンをしぜんのいかりで削れる
以上3点が主となります。
ガオガエン@フィラのみ
フレアドライブ、とんぼがえり、バークアウト、ねこだまし
200-136-111-90-154-84
・183ゼルネアスの[+2]オーラムーンフォース耐え
パーティの潤滑油。一貫しやすいゴースト、悪、エスパー技を止めてくれる心強い存在。
特殊耐久に寄せることで特にルナアーラやネクロズマへの繰り出しが安定するようになります。この辺りのポケモンが見えたら積極的に選出します。
高い耐久値と優秀な耐性を活かしたサポートが主な仕事。サイクル戦を挑む場合はガオガエンの存在が鍵となります。
最低限ゼルネアスが苦手な鋼やモロバレルを殴ってもらうために攻撃技はフレアドライブを採用。自身が微妙な削れ方をした時に無理やり木の実圏内に入れることもできます。
ターン稼ぎや縛りの解除ができるねこだまし、安全に後続を着地させられるとんぼがえり、
パーティ全体の耐久力を底上げしつつ相手の展開を妨害するバークアウトと、必要な技がすんなり決まったポケモン。
カプ・コケコ@カプZ
ボルトチェンジ、しぜんのいかり、リフレクター、ちょうはつ
159-*-106-134-107-187
・200メガレックウザのだいちのちから耐え
・200カプ・テテフのオーラムーンフォース耐え
・222カイオーガのダブルダメしおふき耐え
メガレックウザよりも素早いしぜんのいかり使い。メガレックウザとの集中攻撃であらゆるポケモンを行動を許すことなく倒すことができます。
カプZは必中であるだけでなく、ポケモンによってはしんそくやバレットパンチ、
非ジオコン状態のマジカルシャイン等でも縛れるようになるため立ち回りの幅を広げることができます。
反面フィラ系きのみを踏んでしまうデメリットがあるので、基本的には所持率が低いポケモンやメガシンカ、ゲンシカイキ辺りを狙いたいです。
配分はメガレックウザを抜ける最低限の素早さだけを確保し、無振りカプ・コケコを一撃で倒す攻撃を耐えられるように耐久に振り分けました。
スカーフ等の奇襲による出落ちを防ぎ、1回は有効に動けるようにしています。
他の技について。
相手のメガレックウザの展開を抑える技としてリフレクターを採用。先制して撃てるため相手のダメージプランを崩しやすいです。
素早さ操作やまもるを封じる手段としてちょうはつ。コケコ+グロスの並びで相手のゼルネアスにプレッシャーを与えます。
最低限の攻撃技としてボルトチェンジ。クロバットを先制技の圏内に入れる他、最速メガボーマンダから飛行技を受けてから逃げることもできます。
パーティ内の他のポケモンと違い、耐久が控えめで回復手段も持ち合わせていないので、サイクルに参加できる回数が少ないです。
そのためコケコを選出する場合はなるべく交代ではなく対面で撃ち合うことを意識し、死に出しから展開することを目標にしたいところ。
メタグロス@こうてつプレート
コメットパンチ、バレットパンチ、アームハンマー、まもる
187-170-150-*-140-93
・コメットパンチ+バレットパンチで232ハチマキガリョウテンセイ耐えのゼルネアスが落ちる
・コメットパンチ+バレットパンチで[-1]181-120メガレックウザが落ちる
・183イベルタルのオーラあくのはどう耐え
・147カプ・コケコのフィールドデンキZ(威力175)耐え
・いのちのたまメガレックウザの200だいちのちから+232しんそく最大乱数×2以外耐え
ゼルネアスミラーで光るポケモン。他の鋼タイプと違い、4倍弱点がないため不意の一撃で倒されにくいことや
いかくが効かないために確定数をずらされにくい点が強みです。
ゼルネアスの取り巻きに採用されやすいポケモンの前で動ける確率を上げるために大きく耐久に割いています。
そのため足りなくなった火力をプレートでカバー。
アームハンマーはガオガエン(B110)を半分以上削ることができるため、同じく半分削れるしぜんのいかりや、
メガレックウザのだいちのちから、ゼルネアスの[+2]マジカルシャイン等と併せて撃破を狙うことができます。
素早さに多少振ったガオガエンを抜けるように93(おいかぜ込みでメガレックウザ抜きの個体まで抜ける)に設定。
これでも十分抜かれる可能性はありますが、やらないよりマシと判断しました。
改善点
・メガゲンガーがゲロキツい
・S操作がない→コケコにエレキネット、メタグロスの代わりにトリルツンデツンデ採用など
がにゅーオフでは初の試みとなるチーム戦で本構築を使用しました。
チーム名:サティスファクション
メンバー:へるぴん・くいたん・ちくは
戦績:予選4-1(チーム4-1)2位/32チーム
決勝0-1(チーム0-1)ベスト8
今日の成績はチーム個人共に4-1、決勝1回戦敗退でした。今から岩盤浴で感想戦してきます(’ω’) pic.twitter.com/1zPKls4QRM
— ちくは (@chi9ha_official) July 20, 2019
余談
当初は自分の扱える構築の引き出しを増やしたいと考え、サイクル戦に寄せた構築を目指していました。
しかし調整を重ねる内に、勝利ターンが遠いことで急所や追加効果等の事故、
あるいは自身のプレイングミスで落とす試合があまりにも多いことに気付き方向転換を決意。
結果、サイクル戦が可能という本来のコンセプトも残しつつ、対面で強い動きの選択肢を増やした構築に落ち着きました。
7世代のポケモンで納得のいく結果や構築が残せていなかったので、最後に何か形として残るものを作れたらと思い今回のオフに臨みました。
めちゃくちゃ強い構築が組めたとは決して思っていませんが、自分の考えがそれなりに間違っていなかったことがオフの対戦を通して確認できたのは収穫になりました。
チームを組むにあたって、二つ返事で快諾してくれた二人には感謝が尽きません。
くいたんさんとは高校時代からの繫がりが切れずに続いているし、へるぴんさんに至っては
お互いの顔も知らない、名前だけの繫がりしかなかったところから7,8年越しに初めて対面することになったわけで
つくづく人の縁って不思議な物だなぁと思いました。
人との繋がりを保つ、再確認できるのが共通の趣味やオフ会の醍醐味だと考えているので
今後もそのような場は大事にしていきたいですね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました!