第25回がにゅーオフ使用パーティ メガサーナイト軸コントロール
ポケモン名 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
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キュウコン | ねっぷう | オーバーヒート | めざめるパワー地 | まもる | もくたん | ひでり |
ワタッコ | いかりのこな | ねむりごな | アンコール | まもる | ゴツゴツメット | ようりょくそ |
サーナイト | ハイパーボイス | トリックルーム | ふういん | まもる | サーナイトナイト | トレース |
サンダー | 10まんボルト | めざめるパワー氷 | おいかぜ | はねやすめ | ぼうじんゴーグル | プレッシャー |
テラキオン | いわなだれ | インファイト | ファストガード | まもる | きあいのタスキ | せいぎのこころ |
霊獣ランドロス | じしん | はたきおとす | いわなだれ | ばかぢから | とつげきチョッキ | いかく |
パーティ概要
メガサーナイトを中心に展開し、盤面の制圧を目指す構築。
ふういんやトリックルーム、おいかぜを使うことで相手のゲームプランを崩しながら戦っていく点が特徴です。
常に相手の上を取り続けられるような編成、立ち回りを意識しました。
構築の主軸はサーナイトですが始点はキュウコン+ワタッコだったため、以下の個別解説では採用が決まった順に触れています。
個別解説
キュウコン@もくたん
ねっぷう、オーバーヒート、めざめるパワー地、まもる
149-*-96-132-120-167
現行のORAS環境ではふんかヒードラン、しんそくエンテイといったパワーの高い炎タイプが存在しません。
その中でキュウコンはメガシンカをせずとも特性:ひでりにより天候のコントロール、火力の底上げ、耐性の付与が可能という強みを持つため、
今一度このポケモンに焦点を当てて構築を開始しました。
持ち物は決定力を大きく引き上げられるこだわりメガネを持たせたいところでしたが、一番撃ちたい技であるねっぷうで拘った際ワイドガードに封殺されるのが苦しかったです。
特に構築全体でやや重めなギルガルド相手に窮屈な立ち回りを強いられる点から持ち物の候補から除外。
そこで拘らなくても火力の底上げが可能なもくたんを採用しました。
例を挙げると晴れもくたんオーバーヒートは211-120メガガルーラを2/3以上削る火力があり、ワタッコのゴツゴツメットや
ランドロスのダブルダメージじしん、サンダーの10まんボルト等と併せて倒すことができます。
めざめるパワーは言うまでもなくヒードラン対策。構築内でヒードランに手が出ないポケモンが2匹存在し、サンダーも有利とは言えず
これ以上不利なポケモンを採用したくなかったために技スペースを割きました。
ただしヒードラン自体がふんか個体消滅の煽りを受けて減少傾向にあるので、対雨を厚めに見るために草技を採用することも選択肢に入ると考えています。
ワタッコ@ゴツゴツメット
いかりのこな、ねむりごな、アンコール、まもる
181-*-92-*-115-178
キュウコンを使うことを決めた段階で、当初はキュウコン+メガシンカから構築を考えていましたが
全くもって形にならなかったため、「キュウコン+一般ポケモンからスタートして補完にメガシンカ」と方向性を変えた結果目をつけたのがこのポケモンです。
同じくいかりのこな+催眠技が使えるモロバレルとの違いは素早さにあり、アンコールを採用することでギミック系のパーティに対する耐性をある程度得ることが可能です。
あまり積極的には狙いませんが、超高速でねむりごなを撃てるため相手のスカーフ持ちに対して圧力をかけられます。
他にも浮いているため地面タイプを横に置き易い点、耐久がそこまで高くないため思い通りのタイミングで切りやすい点もモロバレルにはない特徴と言えます。
以上のことを意識し、構築の方針を固めていくことになりました。
まもるはねこだまし絡みの相手等にどうしても様子見がしたい場面が多かったため採用しました。
持ち物は接触技を吸い寄せるだけである程度打点が取れるゴツゴツメット。
最終的に先制技が構築に入ってこなかったこともあり、このポケモンで無理矢理先制技耐性をつけている部分もあります。
サーナイト@サーナイトナイト
ハイパーボイス、ふういん、トリックルーム、まもる
173-*-87-146-136-145(173-*-87-186-156-167)
ワタッコにはモロバレルと比較してお世辞にもトリックルーム耐性があるとは言い難いため、別枠でトリックルームの対策をする必要があると考えました。
そこでトリプルバトルで使用されておりかねてより興味のあったふういんメガサーナイトに白羽の矢を立てました。
メガシンカするポケモンの技欄を2つもメタ思考の技で埋めてしまうことでパーティパワーが低下する恐れもありましたが
ふういんにより詰めのパターンを増やせる点に魅力を感じ、採用に踏み切ることに。以下はふういんの補足説明となります。
・トリックルーム
ふういんによりこの技に依存している構築のコンセプトを一発で崩壊させることもしばしば。
ふういんしない場合でもこの技自体が活きることも多く、例えば相手のおいかぜやこごえるかぜ等に対する切り返しに使うことで
相手に素早さの面で主導権を握らせません。
・まもる
この択を潰すことでその方向に確実に攻撃を通すことができます。
こちらが素早さで上回っていれば通る攻撃を撃っているだけでダメージレースで優位に立てます。
・ハイパーボイス
ほぼ対ニンフィア専用。ニンフィアが拘りアイテムの場合は一旦引かざるを得なくなるところもポイントです。
独特な性能を持つポケモンであり、冒頭で触れた「常に相手の上を取り続ける」という構築方針の決定に最も寄与しています。
サンダー@ぼうじんゴーグル
10まんボルト、めざめるパワー氷、おいかぜ、はねやすめ
197-*-105-154-110-158
・10まんボルトで206-101マリルリへの最低ダメージが156(オボン込ではらだいこ圏外にできる)
コンセプトの「上を取る」要素としておいかぜが使え、不足していた対水打点を確保できるサンダーを採用。
電気タイプということでメガボーマンダにも強めに出られることもあり、処理速度を早められるめざめるパワー氷個体を使用しています。
はねやすめは2周目のおいかぜの為にHPを温存したい時等に。全体技持ちが多いので隣で縛りながら回復という展開も可能にし易いです。
ぼうじんゴーグルを持たせることで水+モロバレルの並びにも強く出られるようにしました。
他の選択肢としては対ドーブルの切り返しに使えるラムのみが挙げられます。
配分はマリルリを意識した最低限の火力、ランドロスを意識した最低限の素早さを確保した後に
残りをおいかぜやはねやすめを通しやすくするために耐久に振り分けました。
はねやすめは使いどころがかなり難しかったですが非常に強力な技で、この技のお陰で勝ちを拾えた試合も少なからずありました。
耐久に大きく配分した個体であればこの技の強みを最大限に活かせると感じたので、是非そちらの方でも使ってみたいです。
テラキオン@きあいのタスキ
いわなだれ、インファイト、ファストガード、まもる
167-181-110-*-110-176
・インファイトでB120メガガルーラへの最低ダメージが204
ガルーラ、バンギラス、ヒードラン、ファイアロー、リザードン辺りに強く出られる駒としてすんなり入ってきました。
炎やフェアリーと攻撃面の相性が抜群に良いため非常に重宝します。
ファストガードは優秀な詰め技として採用。先制攻撃技やいたずらごころから繰り出される補助技をシャットアウトすることで相手の思い通りの試合運びを許しません。
確実に一撃を通して欲しいポケモンであるため持ち物はきあいのタスキ。
ランドロス@とつげきチョッキ
じしん、はたきおとす、いわなだれ、ばかぢから
195-190-111-*-101-136
・ばかぢからで207-170メガバンギラスを最低乱数以外1発
・133ファイアローのブレイブバードを2耐え
・178ニンフィアのいのちのたまハイパーボイスを2耐え
未だにパーティ全体で不安の残る物理耐久、対砂、でんじは耐性を補うべく採用しました。
2種類のS操作で速度は補えることと、採用理由が防御面を強く意識したものだったのでチョッキ個体に。
ただし前回の構築で採用していたものと配分が異なり、特殊耐久を多少妥協し素早さを伸ばしています。
理由としては仮想敵であるニンフィアの配分が物理耐久寄りの個体が増えて火力が落ちていることと、
メガバンギラスに対して安心して動ける素早さが欲しかったことが挙げられます。
技は特に捻らず上記の4つ。全体技であり最大打点のじしん、ギルガルドやエスパー連中に打点を出しつつ情報アドを得ることができるはたきおとす、
格闘弱点に対する安定打点としてばかぢから、浮いている炎を殴るためのいわなだれ。
雑感
本構築をがにゅーオフで使用。予選を7-0で突破し、決勝まで駒を進めるものの最後の最後で敗北。
何度目か分からない「あと一歩」が発動してしまいまたしても涙をのむ形となってしまいました。
個人的な話ですが、がにゅーオフは私が初めて参加したポケモンの対戦オフであり、非常に思い入れのあるオフの1つです。
また今回の決勝戦の対戦相手であるいばらさんは、WCS2010の熊本大会準決勝で私が敗れた対戦相手でもあります。
このような最高の舞台、最高の対戦相手を用意してもらった上で負ける悔しさというものは筆舌に尽くし難く、残念で仕方ありません。
しかしORAS発売から間もない時期のオフで、第5世代からずっと使い続けてきたキュウコンで一定の結果を残せたことは大変嬉しく思っています。
またあのような舞台に立てるよう新環境で改めて経験を積んでいき、今回届かなかったあと一勝を取り戻しに行きたいと思います。
最後になりましたが、オフ参加者の皆さんならびにここまでお読み下さった皆さんありがとうございました!